何を見て、何を考え、どのように生かすか


私たちは目先のこと、利益のこと、都合の良し悪しのことはよく考えますが、自分たちにとって真の財産、例えば、土のこと、作物のこと、消費者のこと、子孫のこと、さらにこの「かけがえのないふるさとの環境」(社会的共通資本)のことを考えているのでしょうか。

自然のままの山(原生林)には病気も虫による食害も見受けられません。なぜでしょうか?

多様な木々や草、そしてその落ち葉や小枝、倒木、それらを分解するミミズや微生物たち、これらを捕食する小動物や小鳥たち、・・・そこに降り注ぐ光や雨、吹き抜ける風、自然は見事なバランスを保ちつつ、そこに棲むすべてのものにとって最適な環境を作りあげています。木と木の距離(隙間)大木と低木、そして草花たちの草丈の違い、みんなが一緒に生きられる多様性のバランスを絶妙にとりつつ、お互いを生かし合い共存共栄しています。

そこには病気や虫による害(蔓延り)はありません。勿論、農薬も肥料も使っていません。

戦後、松枯れなど山の様子に異変が起きていますが、これも真の原因は環境汚染(酸性雨)や植林など人間の営みに因るものです。余談ですが、松枯れ対策と称して日本全国で長年ず~っと大金(税金)を投じて防除して来ましたが、松が元気になったとか、山が蘇ったという事例はこれまで1件も聞いたことがありません。

ドイツ?フランス?アメリカ?→国やJA?ー製薬会社(農薬)→地方自治体+JA→空中散布企業→保育園や幼稚園、小学校、中学校の子供たちの病気→病院→製薬会社(治療薬)→国・・・わけのわからない(何が原因か解かっていない)連鎖が、負の循環が営々と続く。

環境を良くすることで、土壌が健全性を保ち、微生物はバランスよく生息し働いてくれて、滋味で美味しい作物が採れ、それを食べる動物(家畜やペット)も人も健康となります。人は病気や不安から解放され、経済を含め豊かな人生を全うできると考えています。