想像してみましょう!


今回の新型コロナウイルスの蔓延の背景(原因)にはどのようなものが影響しているのでしょうか?思い当たることはたくさんありますが、これらをつまびらかにして特定することはできませんので、ここからは私たちの感性と想像力を働かせて考えてみるしかありません。

私が1980年代から気になり始め、2000年頃にはその気がかりが身の回りで顕在化してきました。そのことに関して機会ある度に警鐘を鳴らし続けてきました。

そのこととは急激に進む体内、体外環境の劣化・悪化による健康被害です。地球は丸(円)く、水や空気などあらゆるものが循環しているワンネスの世界です。人々の往来もボーダーレス、グローバリゼーションの下で激しくなりました。日本国内でも都市への一極集中を避けようと、掛け声だけで具体的には何も進んでいません。自然災害に対しても脆弱な人間社会となってしまっています。環境問題は特定の国の問題ではなく、全世界の喫緊の共有する問題です。世界中の人々が直面している共通の問題として、化石燃料の大量消費による炭素(温室効果ガス)排出や反芻動物の胃から排出されるメタンガス、温暖化で北極、南極、北欧の氷がものすごいスピードで融け始め、シベリアの永久凍土も同様に融けてメタンガス等が噴出し始めています。これらの温室効果ガスが引き起こすオゾン層破壊による地球温暖化と異常気象が原因の生態系の大変動です。

更に怖いことに永久凍土に閉じ込められていた古代の地層に閉じ込められていたウイルスたちが地上に出てきそうな状況である、とある科学者が警告しています。

他の視点からの警告もあります。霊長類学者のジェーン・グドール氏は、現代の消費社会で動物とのかかわり方を見直すことの大切さを訴えています。自然破壊によって、野生動物から家畜などを介し、新型ウイルスが人間に広がりやすくなっていると指摘し、今回の危機を「人間が自然と動物を軽視してきたつけだ」と断罪しています。

一方私たちの生活環境では、(人工の)化学物質による水質、大気、食品、空気汚染と電磁波被ばく等による生体へのダメージも深刻な問題として捉えています。

殆どのものが目に見え難いものですが、かなり前から私たちの生活や体に忍び寄ってきている脅威です。原因を特定できない正体不明の多種多様の病気や感染症の蔓延を俯瞰して観ると、何となくその関係性が判ってきます。このような深刻な状況から、『絶滅危惧種になりつつある人類』と言っても決して大げさな表現ではありません。

免疫力を低下させる原因としての化学物質汚染、電磁波汚染に目をつぶったまま、前述しました5G(第5世代移動通信システム)サービスが2020年3月末より一斉に始まりました。正に「火に油を注ぐ」状況です。経済最優先の社会を見直すのか、それとも目をつぶって過ごすのか、私たちひとり一人の選択です。清き一票の行方ですね。

今回の新型コロナウイルス騒動で何が原因で、どうすれば防げるのかを10年後、20年後、50年後という永いスパンで観て、今どのように舵を切るべきか決める時です。

キーワードは「ウイルスとの闘い(戦争)」や「ウイルスに打ち勝つ」のではなく『免疫力を高めてウイルスと共存』することです。排除するなんてことは土台不可能なのです。

つづく