彼女(ディヴィ―ナ)は自分自身の振動の質を高めることによって、遂には植物生命のまったく新しい霊的王国へ通じる扉を開くかもしれない、と実感した。
人間の思考、人間の情念、人間の怒り、人間の親切(いたわり)と愛情、そうしたものはすべて植物の世界に遠くまで及ぶ影響を持つこと、植物は人間の想念や感情に極めて敏感で、想念や感情が植物のエネルギーに影響を与えるということが、彼女には明らかになってきた。悪意ある不機嫌な気分は植物に重苦しい影響を与え、幸せな昂揚的周波数は有益な影響を与えるのである。こうした悪影響はそれを感染させた産物を食べる人間にまた戻ってくると思えた。かくて全サイクルは悪循環的に下降的となり、ますます惨めさ・苦痛・病気がもたらされるようになる。
一方幸せな感情の方は、希望に満ちて上昇的となり、ますます大きな喜びと大きな光明に至ることになるであろう。
菜園に対して人がなしうるもっとも重要な寄与、潅水や肥料にもまして主要なことは、土壌を耕しながら人の愛のような放射を土壌の中へ注入することである。またこの菜園のメンバーは誰でも強さ・幸せ等々を放射して貢献すべきことを担っているのだと気づいた。〔霊感や思いつきばかりでなく鼓舞激励、さらには吸気までも含む広義の〕インスピレーションを通して人間のうちに入ってきたものは何でもみな、それに関わる人物の意志によって波長・調子・質(クオリティー)を変えられて、再び外に出てくるのである。男であれ女であれ誰でも送り出されるものの質(クオリティー)を改良し、その波長の輝きを増すことができるのだ。
ディヴィ―ナはまた、土壌と植物は地球自身と宇宙からくる放射に絶えず影響を受けており、どちらの放射も土壌の産出力に寄与していて、これらの放射がなければ土壌も植物も共に痩せてしまうことを知った。これらの放射は化学的元素や微生物よりももっと基本的なものであり、しかも人間の精神(こころ)に基本的に従う放射であることが彼女にはわかった。人間は半神半人(セミゴッド)の役割を担っているらしく、自然と協力すれば、この惑星上で達成可能なことには何の限界もないらしいのだった。
(ディヴィ―ナ:ドロシー・マクリーン/カナダ人でフィンドホーン創設者の一人/フィンドホーンの奇跡ー
植物の神秘生活より)