共生・共存とは自然の中で自らの生命力を高め、(ウイルスなどに)侵され蔓延らせないこと


 昨今の人間社会で起きている事象(図り事)を観ていますと、単純且つ、直線的で短絡的であり、循環しているとは言えない事(コト)がとても多くなりつつあります。
コロナ禍で言えることは、人間の弱さを露呈した、消毒・殺菌・滅菌の徹底ぶりです。
これは清潔(衛生的)や安全という観点とは違う論点です。私たち人間も動植物も天文学的な数のウイルスや細菌、微生物、原生動物などに囲まれて(守られて)生命活動を営んでいるという事実です。言い換えますと、生きていくうえで不可欠な共生・共存していく存在たちです。それを一網打尽的にせん滅することが最善と思い、実行していることです。問題となるのは、この後環境の変化に合わせて変異し耐性を持ったミクロの存在たちが異常に増えていくことです。その原因を創っているのはほとんどの場合人間と人間社会です。これは人類の健全な生存に関わる重大な問題です。

類似した他の事例として、食品に対する姿勢と言いますか扱い方として、農業の現場では農薬や化学肥料の多用、特に除草剤による生態系の破壊です。その先に何が起きてくるのかという想像力の欠如がもたらす悲劇です。他には食品添加物も大きな問題です。
植物や動物そして人間の健康被害が蔓延するかも知れないという危惧を無視して、科学技術や経済優先の薬品の多用や高速無線通信網の整備が進んでいます。現実に香害(化学物質)や電磁波に苦しんでいる子どもや大人は増え続けています。

“2番ではいけないのでしょうか?”と発言して話題になった国会議員がいましたが、一般社会に5Gは必要でしょうか?(産業分野だけではだめでしょうか?)、リニア新幹線を必要とする急用の人はどれだけいるのでしょうか?衣類に香り(異臭)を浸ける柔軟剤の目的は何でしょうか?これらはほとんどサービス(商品)を提供する側の一方的論理でいかに収益を上げるかが目的であり国民の健康や幸せは二の次で眼中にありません。