情報断食のススメ


(新型コロナウイルスの影響によって、巷ではマスクをはじめトイレットペーパーやティッシュペーパーまでスーパーやドラッグストアの棚から無くなるという騒ぎが起きています。また、小学生から高校生までの子どもたちが家や学童保育の狭いところに押し込められています。これらのことを危惧したあるLOAのお客様から、この現状をどのように受け止めたらよいか?との質問への一つの答えとして、以下2017年に開催しました「自然に学ぶ勉強会」の資料をご参考までに紹介させていただきます)


断食とは?食物をたつこと。宗教上の慣習として、また祈願・抗議などをする時に、一定の期間食物を食べないこと。(広辞苑)

仏教語の中に、「有漏智(うろち)」と「無漏智(むろち)」という言葉があります。
「有漏智(路)」とは、煩悩をもつ人間の世俗的な智慧。

「無漏智(路)」とは、すべての煩悩を離れた聖人の智慧。

とあります。(注:漏とは仏教で、漏れ出ずるもの、汚れを意味し煩悩のこと)

立ち止まり、一歩引いて私たちの日常を眺めてみますと、(今は新型コロナウイルスのニュースとトーク番組が)朝起きてから床に就くその間際まで、毎日毎日マスメディアの代表であるTVから洪水のごとく流れてくる情報に翻弄されているように見えます。最近では、TVや新聞、雑誌と並んでインターネットから得られる情報も増大しています。とても便利な情報化社会と言えますが、その情報の内容の質(価値)や真実性(信憑性)について考えることは少ないのではないでしょうか?

朝から晩まで他人(ある目的を持った第三者)の創った情報を生活習慣的に受け止め、受け取り、そして右へ、左へ動かされ振り回されているように見えます。毎日何時間TVを観ても、いくらコンピュータを駆使して情報を集めても、人間が感じ受け取れる自然の中の情報に優るものはありません。

“ひとりで生まれ、只ひとり黄泉に赴く”自分にしか歩めない一度しかないこの自分の人生を改めて看(感)得するためにも、『情報断食』をお勧めします。“放てば掌に盈てり”今、大事と思い必要と思い込んでいる情報ソースを一度断ち、捨て、離す(断捨離)ことで、自分が自分らしく生きていくために、本当に価値のある聲(こえ)が聴こえてきて、情報が見えてきて、活かすことができるかもしれません。

人間のなす行為は有漏であり正に「有漏智」でいっぱい。僅かでも「無漏智」に近づいて清々しい日々を過ごせたらと考えます。


観るたび、聞くたびに不安や恐れが自分の中で膨らみ、自己免疫力を落としかねない脳毒にしかなりません。すべてを断つ必要はありませんが、今からでも遅くありませんので直接関わりのない情報から距離を置き、振り回されない自分を保ってみてください。それだけでも、お店の棚からトイレットペーパーやティッシュペーパーが無くなることにはならないと思います。

九州の人達に北海道の状況を、韓国やイタリアをはじめ海外の状況を必要以上に、過度に、日本人に伝える意味はあるのでしょうか?それによって、多くの人々が不安になり恐怖を感じて、自ら免疫力を落とし、経済活動を委縮させるフォース(力)へと変質していきます。

ひとつ付け加えますと、行動を自粛すべきは大人たちであり子どもたちではありません。

LOAのパワーの内容をご存じの皆様には、今の状況を冷静に俯瞰して観ていただきたいと心より願っております。心配ご無用!!